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2019.5.26
素人の個人間の不動産売買取引は、現実的に可能?現実的な要件について。
メルカリやヤフオクの様に、個人間で不動産を売買出来たら、どんなに良いでしょう。この場合、不動産業者に支払う仲介手数料3%+6万円+消費税が浮く事になります。
もちろん、素人の個人間の不動産売買取引は法律上、全然可能です。しかし、下記の点をクリア出来るでしょうか。
①「売買契約書を作成出来ますか?」
売買契約書の雛形もネットに転がっている状況を考えると、全体的には作成自体は難しくないと思われますが、ローン条項がネックになると思われます。現金なら楽ですが、ローンの場合、金融機関との日程を調整して契約書に書き込む作業が必要になります。
②「ローンを上手く通せますか?」
不動産業者の仕事の重要な一部ですが、ローンを通せる金融機関にて上手くローンを通す作業が有ります。公務員や大手民間企業正社員の様に楽にローンを通せる買主なら楽ですが、そうでない買主が圧倒的に多い現状では、ローンを通すのにノウハウが必要です。
不動産業者は、その点の莫大なノウハウの蓄積が有ります。
③「トラブルが起きた時の対応は?」
不動産のプロでも頻繁に起きうる、不動産トラブルに出会った時に対応出来ますでしょうか?大手不動産でも、裁判は日常茶飯事です。
上記①~③を鑑みると、
(1)現金取引である事。
(2)売主が、法学部卒業生、弁護士・司法書士・行政書士等の法律系資格者というケース。
で有り、相当な熱意が有れば、個人間不動産売買取引は、現実的に可能と思われます。
以上、参考にして頂ければ幸いです。
※不動産の購入は全て自己責任でお願い致します。