Q.父から相続した土地を売却して、所有権移転登記をした後に、別の買主が現れました。

親から相続した土地の売買でトラブルになっていて、解決がつきせん。

　私の両親は私が小学生の頃に離婚をしています。その後、私は母に引き取られて就職、結婚し、母が亡くなった後は、妻と子供達と母の実家だった家を建て替えて住んでいます。

　先日、父の弟という人から手紙が来て、父が亡くなったこと、母と離婚後も父は再婚をしておらず相続人が私しかいないこと、遺産に関する相談をしたいので一度訪問してもらいたいという連絡がありました。
父は血圧が高く、突然の脳出血で倒れて数日間意識不明のまま亡くなったそうです。

　父の生家は資産家だったようで、父の弟である叔父と二人に不動産を分けていました。晩年の父と叔父は、あまり頻繁な交流がなく、お互いのことは良く知らなかったと聞きました。

　私は既に自宅もあり、父の遺産の不動産は通って管理するにはあまりにも遠く不便なので、大部分を売却したい希望をつたえました。叔父は「貸家にしてある建物は元々自分たちの実家だ。

自分の存命中に手放すのは、あまりにも辛いので、私に譲ってくれないか。もちろん相場の金額で現金で支払う。」
と言います。私としては誰が買い取っても同じだと思い、その場で了承し、叔父の紹介で司法書士に名義変更の手続きを頼みました。

　ところが四十九日法要をしている最中に、Xさんという人が売買契約書を持って訪ねてきました。父の存命中この家の売買契約を結び、手付けを入れた。住宅ローンの手続を進めている最中に、父と連絡が取れなくなり困っていたと話します。
私はもちろん、叔父も全く知らなかった話で、ただ驚くばかりで、どうしたらいいか分かりません。

　家の名義はもう叔父に変更済みで、叔父はどうしても「実家を手放したくない」という気持ちが強いようです。
また、名義変更済みの今、既に私が家の名義について口を挟む権利はないと言います。
Xさんは、私が事情を知らなかったとはいえ父の相続人なのだから、私に責任を取るようにと要求しています。
「既に相当のお金も払っているのだから、これは詐欺だ、訴える！」と非常にご立腹の様子です。

　板挟みになってしまいどうしたらよいか分かりません。
父が契約した売買に私は責任を負わなければいけないのでしょうか？
円満な解決方法が知りたいです。どうぞよろしくお願いします。